SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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千歳くんはラムネ瓶のなか4

[著者:裕夢/イラスト:raemz/ガガガ文庫]★★★

千歳朔の現在と過去
 千歳朔って、クラスのカースト最上位層で、複数の女子達と常に楽し気に会話したりして、気障ったらしい台詞もカッコつけた言い回しも様になる、スカした野郎じゃないですかぁ~(偏見)。いや、朔の本質が『そうじゃない』のは充分理解してる。ただ、彼自身の懐に踏み込もうとすると、スカした態度ではぐらかされるから、そんな風に見えてしまう。今回は、そんな朔のイメージが一変しました。

これぞ『青春』のど真ん中
 似合わないと言うか、想像付かなかったんですよね。朔の『熱血野郎キャラ』。『青春』と言うストレートの勝負球を、真っ向からぶち込まれた気分でした。これは似た境遇の陽の好プレー。朔から本音を引き出した所、本当に強いなと思わされました。

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