SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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やがて僕は大軍師と呼ばれるらしい3

[著者:芝村裕吏/イラスト:片桐雛太/MF文庫J]★★

大軍師の未来予測の的中率
 前回退けたリエメン軍勢。今度はこれが最後とばかりに、国を上げての総力、10万以上の数を率いてイントラシアへの侵攻を開始する。一方で、未来の大軍師ガーディは、一大決起の敵襲へ向けて、どう対処し見せるか、と言った展開。今回は特に、敵の動きを察知すべくの先読み、未来予測、みたいな部分が的確に冴え渡り過ぎでしたね。震えが走る程に。本人は割と波風立てずニコニコ穏やかなんですけど、かえってそこに凄味があるんですよね。

権能『無限の抱擁』で、何処までを救えるのか
 ただ、やはりガーディは、敵対する相手でも死を悲しみ涙する。軍師として戦場に立つ以上、自分と常に向き合わなければならない。精神的負担の重さに押し潰されないか、と言う不安は尽きません。

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