[著者:岩田洋季/イラスト:みわべさくら/電撃文庫]★★
好きになった事を真剣に考えてゆく
まず一目惚れをした所から始まる。その先で『何故一目惚れをしたのか?』『どうしてこの人に惹かれたのか?』『好きだと思ってしまったのか?』の疑問を、後追いで探して行く。旭と夏菜子先輩、互いに惹かれる理由を求めて、自然に距離を縮めて行くような展開。先輩彼女に翻弄される主人公男子の状況から、相手の事を知るに連れて、少しずつ変化を見せる。この辺り、特に時間を掛けてじっくりと丁寧に『二人だけの空間』描いて見せてくれます。進展を後押しする雰囲気作り
会話や行動を共にするより、シチュエーションや場の雰囲気で、距離を詰めている印象でした。曖昧だった関係が、気付けばいつの間にか強固に確定したような。そう言う流れは凄く良かったですね。午後九時、ベランダ越しの女神先輩は僕だけのもの(1)
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岩田 洋季/みわべさくら KADOKAWA 2020年10月10日