[著者:周藤蓮/イラスト:ニリツ/電撃文庫]
身に覚えがないようであり過ぎる、自称「娘」の来訪
シーモアをパパと呼ぶ、娘(らしき少女)サム。彼女に関しては、本質を把握し、充分理解するがちょっと難しい所もあったかな、と言う個人的な印象でした。それだけ、シーモアにだけでなく『世界そのもの』にとって、特殊な存在だったわけですね。結局、事実として残ったのは、『シーモアの娘』で「間違いない」。この件が切っ掛けで、今回ルーミーとの接し方が変化して行く事になります。
ルーミーに完全に身を委ねれば、変わらない『安全』が得られる。でも、シーモアがそれを良しとするわけがない。「負担をもっと寄越せ」となる性格だから。一方で理解を求め、一方でそれ受け入れながら、絆を確実に深めて行く。良い雰囲気でしたね。
吸血鬼に天国はない(4)
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周藤 蓮/ニリツ KADOKAWA 2020年11月10日