[著者:七菜なな/イラスト:Parum/電撃文庫]
もしも他者の介入が一切無かったならば
30歳までずーっと『二人だけ』で、悠宇も日葵も互いに『自分にとっての一番』であり続けられたなら、成立していた可能性もあったのかも知れない。でも、人間関係の構築が進んだり変化したりすれば、大抵の場合は「そうも行かないよね」って話。そこは悠宇と日葵にとっても例外ではなくて。
悠宇にとって偶然の再会が、特に日葵の心を搔き乱す。後半は目に見えて乱心していたので、「言動が無茶苦茶だな……」と思いつつ、見てらんない気分になってしまいました。一応落ち着きはしましたが、気持ちの変化は起こってしまったので、しばらく難しい状況を抱えて行く事になりそうですね。
七菜 なな/Parum KADOKAWA 2021年01月09日