SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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月とライカと吸血姫6 月面着陸編・上

[著者:牧野圭祐/イラスト:かれい/ガガガ文庫]

困難続く有人月面着陸計画

 最終到達点である『有人月面着陸』向けて、慌ただしくもいよいよ本格的に計画が動き出す。共和国、連合王国の共同協力活動。宇宙飛行の計画としては、もしかしたら最初にしてラストチャンスな『共闘』になるのかも知れない。それ程、退路が断たれた、一方通行で綱渡りな崖っぷちの状況と言える。

 両国の政治や軍事絡みの事情、思惑が透けて見えて、相変わらず穏やかには行っていない。ただ、僅かずつでも互いに理解し合い始めている感触はあります。一度も失敗が許されない進行の中で、仲違いの決裂にだけはならないで欲しいですよね。

既刊感想:星町編