[著者:ざっぽん/イラスト:やすも/角川スニーカー文庫]
ルーティ以外の『もう一人の勇者』の存在が明らかになって、不穏な空気をどうしても拭い切れなかった一番の原因は、勇者ヴァンの異常性を垣間見たから。いやしかし、更にヴァンの言動を眺めて、こいつは想像以上にやべえ奴だと思わされましたよ。
絶対にレッド達と関わって欲しくない存在、と思いつつ、でもゾルタンに来るなら避けられないんだろうなあって気持ちでした。結局向こうの勇者の頭がイカれてるせいで、関わらざるを得なくなった。
これ、レッドの『導き手』の加護で、どうにかする展開になるのかな。他人の話を一切聞かず、無自覚に残酷に自分の正義を振りかざす相手だから、改心する見込みは一切無さそうですが……野放しではゾルタンの住民が危機に晒されるから、レッド達が動いてどうにかしなきゃならないんだろうなあ。
ざっぽん/やすも KADOKAWA 2021年03月31日