SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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異界心理士の正気度と意見1 ―いかにして邪神を遠ざけ敬うべきか―

[著者:水城正太郎/イラスト:黒井ススム/HJ文庫]

クトゥルフ神話

 クトゥルフ神話が題材だそうで。説明を受けてもピンと来なかったのは、元々全く知らなかったから。一応名前だけは聞き覚えがあっても、そう言えばクトゥルフ神話の内容に関しては、あまり気にした事が無かったなと。事前にウィキペディアとかで下調べをしておくと、割とスッと入って行けるかも。

 物語は、江の島を中心に突如出現した『邪神』なる存在に魅入られた被害者の精神を、専門の心理カウンセラーが救おうとする、みたいな内容。とりあえず邪神は人間には滅ぼせなくて、現状手に余る脅威で、逃げて避けるしか手段がないと言う感じ。

 それでも心の隙を突いて浸食して来るので、どうにかしようとするのが異界心理士の存在。もっとも、見ている限りでは手を尽くしても割と救われない場合が多い。結局は事前に避ける事が最善なのかも。