[著者:ぺもぺもさん/イラスト:マシマサキ/モンスター文庫]
一点特化の『マジックアロー』を、極限まで使いこなせるようになったアルベルト。でも、彼自身は決して無敵でも不死身でもない。その事実を思い知らされる内容でした。一見無双しているようで、実際には瀕死にもなるし劣勢にもなる。いくらマジックアローを極めても、『アルベルト一人だけではどうにもならない』局面に、幾度も立たされる。
そんなアルベルトのマジックアローに、度重なるローラの助力が加わり、初めて難敵に対して最大限の力を発揮出来ている。この辺りの展開や見せ方が非常に面白くて良いなあと思いました。旅を共にする事で増して行く二人の絆、実に良いものでした。
アルベルトは新たな能力開花で、更に父とのわだかまりも完全に解けて、流れが良い方へ向かっている。一方で、ローラは内に『災厄の魔女』を秘める事となり、ここは特に不安材料で気になる所です。
既刊感想:1
初級魔術マジックアローを極限まで鍛えたら(2)
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ぺもぺもさん/マシマサキ 双葉社 2021年05月28日頃