[著者:機村械人/イラスト:いちかわはる/GA文庫]
幼少期に好きだった幼馴染みの女の子への初恋は、告白する事も叶わないまま実らず終わる。それから十数年後、その『初恋の人』の娘と偶然出逢って、運命的な恋愛話に発展して行く……と言う展開。
とりあえず、『初恋の人の娘』ことルナの言動が、どうにも気に食わなくて「うーん」て感じでした。だって、一悟に「困らせないし迷惑かけない」とか言っておきながら、めちゃくちゃ困らせて迷惑かけてるじゃねえか! ってなってしまったから。
社会的、倫理的に恋人関係で付き合うのはアウトだよ、って一悟が親身に諭してるのに、全然聞きやしねえんだもんこの子。ルナの自己中行為で、一悟の仕事にも私生活にも悪影響を与えてるし。しかも『悪気がない』所が最大の問題なんですよねえ。
まあ終盤でルナの境遇を聞いて、多少は理解出来る部分も見られたんですけど。このまま考えなしに、複雑な心境を抱えてしまっている一悟を振り回すようじゃ、ちょっとこの先ついて行けないかなあ。