[著者:赤石赫々/イラスト:かやはら/富士見ファンタジア文庫]
生前は、凄腕の傭兵。転生後は、前世で戦い抜いたイルタニア王国を絶望に追い込んだ暴虐令嬢。まだ悪逆非道に成熟する前の令嬢ミレーヌの魂に、歴戦の傭兵エンヴィルの『記憶』と『経験』を宿し、世界を変える為に『二度目』を生き抜いて行く。
前世の極悪非道な鬼畜令嬢だった評判を良い方向へ変えて行く。そして、滅亡の道を辿ったイルタニア王国を、生存させる道に進めて行く……と、そこまでの意志がエンヴィル=現世のミレーヌに宿っているかは、まだハッキリ分からない。ただ、『腐った過去を変えてみせる』気概は強く感じられました。
覚えておくべきは、本来10年後に流行・発生するはずの、『麻薬』と『凶信者』が何故か10年前の現在に出現している点。ミレーヌが考えるように、彼女自身が暴虐から善良に変化した影響なのかどうか。この辺り、注目して追って行きたい所ですね。
赤石 赫々/かやはら KADOKAWA 2021年06月18日