[著者:鈴木大輔/イラスト:DSマイル/ガガガ文庫]
シリーズ最終巻。達也とひなたの関係性について。どんなに言葉を尽くしても言い表せない、他者にも本人達にも明確には言葉に出来ない。そんな複雑で深みのある描写が際立つような、この物語特有の雰囲気が凄く良いなと感じられる内容でした。
達也と明日香との交際は既に決定付けられたので、その状態でひなたの扱いをどうするか? と言う点に特に注目していました。まあ、外野があれこれ横槍入れ過ぎな気はしましたけど、それだけ皆がひなたの存在に影響受けてるって事でしょうかね。
この結末に関しては、もう「ひなたらしいな」と言うしかないです。でも、ひなたの『本質』を見抜いた上で、達也との関係をこう言う風に決めてしまう明日香の方が一枚上手かな? 繊細な問題ながら重く引き摺るような事もなく、最後はそれそれに『らしい』結末だったんじゃないかなと思いました。
育ちざかりの教え子がやけにエモい(4)
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鈴木 大輔/DSマイル 小学館 2021年06月18日