[著者:真代屋秀晃/イラスト:咲良ゆき/電撃文庫]★
更紗は小学生時代から春太を想っていて、容姿性格が変貌した更紗に気付けない春太もまた、小学生の頃の『弓ねえ』こと更紗が好きだった。実は両想いに限りなく近いこの二人が、過去の記憶をハッキリと思い出したら距離が縮まるのは必然の事で。
そんな春太と更紗の恋愛模様がメインになりつつある雰囲気の中、じゃあ幼馴染みの真波の立場と気持ちは、一体どう扱われて行くのか? 個人的には、ここが今回の内容の中で最も気になる所でした。
これまで見ている限りでは、真波のそれはあくまで『家族』とか『友達』としての好意感情に見えていました。そこに加えて、幼馴染みでも『いとこ同士』の関係だから、春太に対して恋愛感情には発展しないし、恋人関係にはなり得ないだろう、と。
これがねえ……ラスト付近で一気に来ましたね。今回最大の見せ場でした。真波に対しては、“恋愛感情を薄々抱きつつも決して浮上はさせない”と思っていたので。もうめちゃくちゃ切ないですね。誰にとっても。春太はどう答えを出すのでしょうか。
既刊感想:1
ウザ絡みギャルの居候が俺の部屋から出ていかない。(2)
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真代屋 秀晃/咲良ゆき KADOKAWA 2021年07月09日