[著者:マリパラ/イラスト:一乃ゆゆ/富士見ファンタジア文庫]
そもそも『ヤンキー』とは何か? ふと考えてみて「そういや正確にはなんだろ?」って疑問を抱いて、読みながら何となく検索したりしてました。
結局捉え方の範囲が広過ぎて、“これ”と言った明確なものは掴み切れませんでしたけど。ただ、そこから抱いたイメージとしては、この物語のJK達を『ヤンキー』と括るのは、ちょっと違うかなあって、何となくしっくり来ない手応えもありました。
まあ、悪ぶってるけど『根は良い子』達なんですよね。本物の素行不良の非行少女だったら、ツカサなんかもっと精神的にボロカスな扱いされてたと思うよ。その辺りの事を考えると、少なくとも悪いイメージとしては見られなかったかも。むしろ『性格の良い子』感が際立ってたんじゃないかな?
エリカの家庭環境に対してのツカサの介入的行為については、個人的にはちょっとどうかと思う部分もありました。でも、とりあえず大事に至らず済んで、良い方へ進んでくれたのでホッとしました。
マリパラ/一乃 ゆゆ KADOKAWA 2021年07月16日