[著者:燦々SUN/イラスト: ももこ/角川スニーカー文庫]
どんな経緯で政近が生徒会選挙に積極的に関わる事になったんだっけ? それから、どうしてアーリャが会長選挙戦に挑む事になったんだっけ? あまりこれまでの流れに触れられてなかったので、なんかよく分からん内に生徒会選挙戦の話になっていたような……何となくスッキリしない手応えでした。
政近にしてもアーリャにしても、これまでの過去に何か複雑な因縁や事情とか、持ち合わせていませんでしたっけ? そう言った関係性みたいな部分の掘り下げが、あんまり見られなかったんですよね。もっと積極的に触れてみせて欲しかったなあと。
『ロシア語でデレる』のは割と控え目な印象でしたが、〝時々ボソッと”の効果が抜群に際立っていました。なので、捻くれた政近に見せるには、この位の方が丁度良いのかな、と思ったりもしました。
次は、有希と本格的に生徒会選挙戦での争いになるんでしょうかね。前述の様に、登場人物同士の相関関係の、まだ見えない部分の繋がりを更に見せて欲しい。今の所、まだまだ物足りなく感じているので、色々な関係性を語って見せて欲しいですね。
あと、最後に一点。ラストでアーリャさん、ロシア語で政近に何て言ったの? 明確な答えに触れてないですよね? 多分。めちゃくちゃ気になってるんですけど。これは調べて周るしかないのかな。
既刊感想:1
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん2
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燦々SUN/ももこ KADOKAWA 2021年07月30日