SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話4

[著者:みかみてれん/イラスト:緜/GA文庫]

 バレンタインデーイベントに乗っかって、鞠佳が絢に“自分の全て”を捧げようと、決意をガチガチに固めて決戦の日に臨むお話。そこまで重い雰囲気ではなかったですが、好きな人(女子)に処女を捧げようとする行為なので、やっぱりその日が迫るに連れて、変な緊張感は徐々に増して行きました。

 一番気になっていた、と言うより不安で心配していたのは、鞠佳の要望に絢がどう応えるか? ってとこでしたね。描写的な意味でもそうなんですが、「そこまで行っちゃってしまえるのか?」な展開が可能なのかどうか。今後の行方を左右しそうな重大イベントで、特に終盤は緊張してしまいましたね。

 結果として、絢がそう言う感情を鞠佳に曝け出したってのは、書き下ろし短編でのラストの絢の暴露が影響していたのかなあ。自分の時の事と、鞠佳の時を思わず比較してしまったから……とか?

 好き合って身体を求め合い続ければ、鞠佳はまた今回にような衝動に駆られるかも知れない。絢がどんな感情を抱いて接して行くか。交流を重ねて深みが増して行くごとに、色々見せて行って欲しいですね。

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