SIDE ONE ~ラノベの感想を日々書き連ねる~

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処刑少女の生きる道2 ―ホワイト・アウト―

[著者:佐藤真登/イラスト:ニリツ/GA文庫]

 この物語の世界で、今なにが起こっているか? そして、かつて何が起こったか? 大分見えて来たかなあ、と言う確かな手応えでした。ただ、まだ手が届かない謎や、含みのある描写も多くて、分からない部分に結構もどかしさも感じていました。

 ハッキリしているのは、メノウがアカリを殺す為の物語。と同時に、別人格の潜在意識的な所で、アカリがメノウに殺されたいと望んでいる物語でもある。しかし、世界の状況が明確になるに連れて、単純明快な為すべき事の困難さを思い知らされる。

 世界や『四大人災』が、アカリを殺させないよう動いているようにも見える。加えて、アカリの『回帰』能力の特異性と、メノウの感情移入が明らかに足枷になっているせいで、アカリの処刑がとても難しいことのように映ってしまう。

 次にメノウが目指す『塩の剣』で、本当にアカリの命を絶つ事が出来るのか? 大きな注目点となりそうです。封印が解けかけている『四大人災』、動き出した導師『陽炎』、どう考えてもメノウの障害になりそうなので、簡単には行かないでしょうね。

 あとはアカリについて。やっぱり彼女には謎が多い。別人格の事とか、『回帰』能力による“やり直しの繰り返し”の事とか。この辺りを知る事が出来れば、一気に視界が開けるのかも知れませんね。

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