SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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リアデイルの大地にて3

[著者:Ceez/イラスト:てんまそ/ファミ通文庫(B6判)]

 かつてゲームに存在していた要素と、ゲーム内世界に転生したプレイヤーと、200年経った世界。これらの繋がりにどんな謎や意味が含まれているのかは、大いに気になる所。

 ただ、何せケーナが全然関心抱こうとせず、深入りしてくれないもんだからね。重要ごとなのかどうかも良く分からない。

 まあどう考えても偶然の一致ではないので、関連はあるに違いないと思うんですが……。手掛かりに当たってもあっさり流されるので、その辺ちょっともどかしく感じたりもします。

 ケーナは辺境の村を拠点に開拓を積極的に進めたり、『守護者の塔』探しの最中で新たな『娘』を引き取ったり、その娘を育成して溺愛したり。もう完全にスローライフ中心な流れに入った印象です。

 ここからも同じような展開になるのかなあ。『守護者の塔』探しも、見つけて代理人として請け負う場面も割とあっさりしたものだし。ゲームのイベントボスが何故か今のリアデイルに出現した事の謎とかも、現状あまり深く掘り下げられてないし。

 ケーナから幾度も名前が挙がっている、オプスとの再会があれば、物語の方向性に変化が見られるかどうか。かつての仲間内でも、何となくケーナにとって特別感がありそうなので、気になる所です。

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