SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について2

[著者:桜木桜/イラスト:clear/角川スニーカー文庫]

 由弦と愛理沙の一対一の安定した恋愛模様。安心して見ていられるかと思っていたら、色々と面倒な事情が絡んでいるなあ……ってのが今回の手応え。

 名家の政略結婚染みた、父親たちの裏の顔の様子って……どうなんでしょうね? あくまで由弦と愛理沙の婚約とは別の仕事上の関係、とは言っていますが。由弦の思い通りにさせるかどうかと考えると、なんとなくそうはうまく行かない不穏さも見え隠れしてるんですよね。

 そもそも由弦と愛理沙の婚約が“偽り”である事からして、決して正常な恋愛関係状態とは言えないんですけど。ただ、複雑な事情の付き合いの中で、互いの恋愛感情が『本物』になりつつある様子も見られました。この進展はかなり嬉しい所でしたね。

 惹かれ合っているのは間違いない。でも、いずれは『婚約解消』する事を前提として始まった付き合い。偽物を本当に変えるにはどうすればいいか。何より、由弦と愛理沙が『本物の関係』にしたいと思いながら、未来を変えて行こうとするのかどうか。

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