[著者:おけまる/イラスト:さばみぞれ/HJ文庫]
渉と愛華の関係が、どんどん不確かなものになって行ってしまっている。本当は好き合っているはずなのに、歯車がかみ合わなくてがたがた言っている。なんかこう、気まずいと言うか、説明の付けられない“居心地の悪さ”みたいなものを感じていました。
そんな良くない雰囲気が全く解消されないまま、何故か二人の話とは関連が薄そうな文化祭準備の問題へと話が進んで行く展開でした。この辺りは、渉が姉の楓が仕切る生徒会に、ただただ理不尽にこき使われているだけで、正直「一体どこに話が向かっているんだろう?」って気持ちもありました。
ただ、終盤でようやく愛華との接点が出てきたかな、と言う手応えも。彼女の為に渉が“動かざるを得ない”状況作りみないなものだったのかも。ともあれ、次回の渉の奮起で、愛華との関係が明確に好転してくれる事を願いたいですね。