SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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隣のクーデレラを甘やかしたら、ウチの合鍵を渡すことになった3

[著者:雪仁/イラスト:かがちさく/電撃文庫]

 『恋心』を自覚してからの夏臣とユイの付き合い。これまで二人ともその感情を理解いていなかった分、ハッキリ知った後の進展ぶりも加速して行きました。とは言え、気持ちが深まる中でも、互いに相手の気持ちを思いやるような、“ゆっくりじっくりと”な速度での歩み方は変わっていなかったです。

 見守っているこちらからすれば、「もっと積極的になってもいいのよ?」なんて、煽りたくなる場面ありましたけど。でも、このゆっくりと距離を縮めたいと思う『二人のペース』も、充分理解しているつもりなので。やっぱりこのくらいの進み方が二人には合っているし、好きだなあと思いましたね。

 今回ラストで一応一区切りらしいですが、続く見込みも充分ありそう? な感じでしょうか。夏臣とユイにとって、ひとつの“大きな山場”は超えたので、果たしてその先の付き合いをどう描いてみせてくれるか。期待して続きを待ってみたいです。

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