SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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問一、永遠の愛を証明せよ。 ヒロイン補正はないものとする。

[著者:かつび圭尚/イラスト:みすみ/MF文庫J]

 主人公の傑は、「最初から永遠の愛なんて存在しない」「二人で付き合い続けた先に永遠の愛という結果が残るだけだ」と言う。一方でヒロインの凪沙は、「好きな気持ちは変わらないものでありたい」「永遠の愛で結ばれたい」と願う。

 好き合ってはいるんだけど、恋愛観みたいなものの違いで、何となく先へ踏み込めずにいる。その問題を解決するかのように仕向けられた、天使による『カルテットゲーム』の開幕。恋愛絡みの『特殊スキル』が使用可能な、人数限定・期間限定の恋愛ゲーム、みたいなもんでしょうかね。

 そもそもなぜこの四人に仕向けられたか謎で、今の所は天使とゲームの正体を追究しても得られるものは少ない。ただ、ゲームが行われなくとも、実際に四人の関係性は複雑化していたかも……と考えると、適当に選ばれたというわけではなさそうです。この続きがあるようなので、先へ進めばもう少しゲームの本質が見えて来るのかも知れませんね。

 今回の中で、一応『ゲームクリア』とはなっています。この関係性がどんな風に続いて行くのか、変化するのかしないのか、良い方へ向かうのかそうでない方へ行ったりもするのか、注目して追ってみたいです。