［著者：針谷慶太／イラスト：ハル犬／ＢＫブックス］
超有能な鍛冶師主人公が無能クズにパーティを追放される系なお話。こう言った追放系のジャンルって、個人的には追い出した無能クズが“どんなタイプで描かれているのか”が非常に楽しみだったりします。その点で言うと、無能クズのジュダル、なかなか強烈なキャラで面白かったです。
案外主人公のマキナより突出した個性が際立ってたんじゃないかなあ、とも思いました。執着の方向性を完全に間違えて見失ってると言うか、ジュダルの性格自体がもう「どうしてこうなった」の連発で。それでもマキナに執着する執念の粘り強さだけはホントに凄いよなあ、と感じさせられました。
結局この状況は、間違った方向に突っ走り過ぎて退場、って事になったんでしょうかね。悪運がなんかが味方してジュダルが復帰したら、それはそれで眺めてるこっちは楽くなりそうですけど、マキナ達にとってはたまったもんじゃないか。
