SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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最強の皇帝に叛逆したら懲役666年をくらった俺、追放先の精霊界で真の最強となって舞い戻る1

[著者:しやけ遊魚/イラスト:フルーツパンチ/HJノベルス]

 主人公・ジードの目的は、人間族によって不平等契約を強いられた精霊族達を救う事。そして虐げられ続ける立場を解放する為に、根本的に間違った契約を解除し再度平等契約を結ぶ事。その道半ばで、冤罪によって666年の時を拘束されてしまったわけです。

 もっとも、ジードが懲役刑を喰らう直前に、精霊族のエレナとセラムに救われて精霊界に安住を得たので、刑罰の苦しみの無い平穏な時間を過ごしていました。本編はそこから666年が経った現在、ジードが再び人間と精霊の平等契約を結び直す為に、行動を起こし始める所から始まります。長年の経験による武力と精霊術は圧倒的なので、その辺りは想像通りの無双状態でした。

 ただ、ジードでも見通せない、過去から現在における謎も潜んいるようで。ひとつは人間界に出る切っ掛けとなった、精霊を強制召喚してるらしき事実とその存在。もうひとつは、ラストで浮かび上がったジード以外の『魔王』の存在について。この辺りはまだ情報が少ないので特に気になる事です。