SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

断罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す2

[著者:楢山幕府/イラスト:えびすし/TOブックス]

 前回、クラウディアが散々手を焼かされた極悪義妹の姿は、影も形もありませんでした。今後話が進めばあるいは状況がどうなるか分かりませんが、とりあえずは完全退場したと捉えてもいいようで、悩みの種が再浮上しなくてちょっとホッと出来ました。

 今回は、隣国バーリ王国の王位継承騒動の火種が、クラウディアとハーランド王国に飛び火してしまうと言った内容でした。加えて、バーリ王国の王弟殿下ラウルが、前世で娼婦だったクラウディアの常連客だった因縁付き。ラウルの王位と敵国の思惑と陰謀など絡み合いながら、クラウディア自ら積極的に介入して行く事になります。

 クラウディアのこの行為に黙っていられないのが、自国の王太子殿下で彼女を心から愛しているシルヴェスター様。もうクラウディアが婚約者としてほぼ確定的なのが分かっているせいか、我慢し切れない猛アタックの連続な積極性がもの凄かったですね。

 あくまで仮なので、まだ大っぴらにいちゃいちゃ出来ないもどかしさも、特にクラウディアの方が抱いていたり。まあシル様の欲望が爆発する前にさっさと決まって欲しいもんですが、まだ少しおあずけ喰らいそうな感じでしたね。

既刊感想: