[著者:高野ケイ/イラスト:熊野だいごろう/TOブックス]
シオンが追放された時にはいなかった幼馴染みのアスとの再会と、彼女の依頼を受ける所からが今回の始まり。アスの話を聞いた感じだと、追放したイアソンは本来はそんなにクズでも悪い奴でもない……のか?
イアソンも幼少期から一緒に育って来た幼馴染みで、クズに見えるのは素直じゃなくて屈折してるだけ、とアスは言ってるんですが、和解の見込みとかあるんでしょうかねえ。
アスの口から名前が出る以外は、今回一切姿を現さなかったイアソンでしたが、何となくまたシオンと交わりそうな、そんな“妙な匂わせ”がちょっと気になる所でした。
それはさておき、アスの薬学知識向上の為の依頼で、ゴルゴーンなる女性魔物種族の問題に踏み入る事になるシオン一行。相変わらずシオンは強さの程度が見通し難いなあ、と思いつつ眺めてました。
攻撃力的にはカサンドラやシュバインの方が確実に上なのに、いつの間にか戦火の中心に立って活躍してるんですよね。『魔物との会話』の影響が、巡り巡ってシオンの行動を優位に推し進めているのかなあ。
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