[著者:入間人間/イラスト:のん/電撃文庫]
“重い女”こと安達、本領発揮の回。二年生に進級してしまむらと同じクラスになって「やったー!」って心の中で雄たけびを上げて、でもそれが持続しないのが安達らしい言えばとても安達らしい。
周囲の環境が変わればしまむらのクラスメイト付き合いも変わり、そこに巨大な壁が見えてしまった安達は脱落して逃亡、みたいな展開でした。逃げた先でもしまむらの事が忘れられず、それどころか会わない選択を取ったせいで余計に悶々と思いを募らせてしまう安達。今回は特にもの凄く面倒臭い女でした。
まあその面倒臭さが「安達らしいなあ」と妙に微笑ますく映ったりもするわけで。ただ、決意を込めたちょっと前のめり過ぎに暴走気味だった安達の感情が、しまむらにどう受け入れられるのかはとても心配でした。
後半の展開での二人のやりとりを眺めている感じでは、しまむらは「やれやれ」と思いつつも好意的に安達の事を受け留めてくれているので、ちょっとホッと出来たかな。