[著者:四条彼方/イラスト:雪丸ぬん/富士見ファンタジア文庫]
アリサの雪人に対する好感度が最初から90%くらいの印象だったのですが、これは何かあるのだろうか……と勝手に“裏事情”を勘繰ってしまいました。
冷静になって思い返せば、雪人の『自宅連れ込み行為』は強引でいきなり過ぎるもので、それが緊急事態だったとは言えアリサもすんなり受け入れたいたので。
しかし、実際には裏事情なんてものはなくて、雪人の場合は純粋にアリサを気遣う行為であり、アリサの場合は自分の人を見る目を信じて雪人に好意を感じていたと言う事でした。あまりに自然に黒沢家の『犬耳メイド』として受け入れられていたので、ちょっと気になってしまったんですよねえ。
あと、後半の展開で雪人とアリサの父親が面倒臭くこじれるのかと思いきや、案外懐が深くて理解のあるパパさんでホッとしました(だって、状況的にぶん殴られてもおかしくない状況ですよこれ……)。
とりあえず最初は夏休み中の期間限定なお話でしたが、これからどんな風に広がって行くのか、雪人とアリサの関係がどう進んで行くのか、先の展開も楽しみです。