[著者:燦々SUN/イラスト: ももこ/角川スニーカー文庫]
BOOK☆WALKERあまり頻繁には出さず、ここぞと言う所で政近を“狙い撃ち”する。ボソッとロシア語でデレるアーリャの様子はさすがの破壊力。巻が進むに連れて、控え目な無自覚ピンポイント狙いが際立って来ているのは気のせいかどうか。
もっとも、全体的な話の雰囲気を見ていると、アーリャの言動に身悶えしたり、政近とのいちゃいちゃ激甘ぶりが際立っているのとは、ちょっと違った感じなんですよね。どうも背景に『次期生徒会長選挙戦』が絡んでいる為か、身軽で明るいラブコメ展開にはなかなか振り切れない印象で。
政近と有希の掛け合いは、兄妹漫才のようなおちゃらけ空気を含みつつも、互いが本気モードになると駆け引き全開でピリピリした雰囲気に一変したりする。ここが非常に面白く見応えのあるポイントではありながら、一方で政近とアーリャのいちゃいちゃをもっともっと見たいぞ、と思ったりもしてしまいます。