SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん4

[著者:燦々SUN/イラスト: ももこ/角川スニーカー文庫]

BOOK☆WALKER

 アーリャさんの『ボソッとロシア語デレ』の破壊力がとにかく凄まじかったです。前回のような、政近・アーリャと有希との『生徒会選挙戦』が影響した対立関係的な展開はほとんどなかった為、政近とアーリャのラブコメ成分がかなり際立っていた印象でした。

 政近と有希の関係は、選挙戦の駆け引きが絡んだピリピリ感と、日常生活での兄妹関係の緩んだふざけ合いな感じは別種のモノで。お互いに『それはそれ、これはこれ』と、しっかり切り替えが出来ているのかなあと感じたりもしました。

 他に今回の中で気になったのは、ちょくちょく触れられていた『政近の幼少期の記憶』に関する部分で。政近が触れて来た複雑で面倒な家庭環境などは大体把握出来て、あとハッキリしないのが幼少期に触れ合った『ロシア語の彼女』の素性について。ただ、結構ヒントは出ていたので「ああ、やっぱりそうか」って感じでしたね。

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