SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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俺は星間国家の悪徳領主!5

[著者:三嶋与夢/イラスト:高峰ナダレ/オーバーラップ文庫]

 帝国の後継者争いの渦中に火を放り込んだ為、話の規模が一気に広がった印象の今回。リアムが本気で『第三皇子・クレオを皇帝にする』と宣言したならば、将来的には達成される事が約束されたと思っていて間違いないでしょう。

 今回の第二皇子が相手にもならないのは最初から分かっていた事で、どうやってリアムの掌の上で愉快に踊ってくれるのか、を眺めているのが楽しみ方としては間違っていないと思います。皇太子や皇帝と事を構えるのは『長期戦になるだろう』とリアムが言っていたので、この先は第三皇子を皇位に就かせるまでじっくり進んで行くのかも知れません。

 あとは、リアム周りの女性関係が何となく気になっている所で。とは言っても「女遊びを求めていても、結局いざ場を設けても乗り気にならないでしょ」って言いたくなる程、リアムは女性付き合いに本気になれなさそうですけどね。

 そんな中、一時の気の迷いで間違いを犯してしまったクルトの感情はどうなるのか。物語の本筋と深く絡んで来るかは分かりませんが、それはそれとしてリアムとの行方が色々気になる所です。

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