[著者:あるくひと/イラスト:ゆーにっと/カドカワBOOKS]
異世界召喚されて→無能スキルだったので→問答無用で追放……まではお決まりのパターンながら、『歩けば歩くほど強くなって行く+歩行中は一切の疲労無効』な特殊異能の要素はなかなか面白い発想だなあ、と思いながら眺めてました。
あと、思わず現実と照らし合わせながら「なんて羨ましい能力なんだ!」と、ついつい羨ましい気持ちで唸ってしまいました。時間さえあれば『どこまででも疲れ知らずで歩いて行ける』ってわけで、なんかこう『歩行旅がしたい』みたいな夢や想像が膨らみません? そう言った追体験が出来るのも魅力かなあと勝手に感じてました。
最初はとても地味ながら、じわりじわりと継続の積み上げで効いて来る系のスキル。でもまあ、結局は活かすも潰すも使用者自身次第なのかも……とは思わされましたよね。
ソラが冒険者として望まずに得てしまった、魔王や魔人との関係がどんな方向へ進めて行くか、まだ『謎の監視者』の裏での介入がどう影響して来るか、注目してみたい所です。