[著者:餅月望/イラスト:Gilse/TOブックス]
ルードヴィッヒの『ミーア様思考』に対する裏読み&深読み力、今回はいつにも増して冴えに冴え渡る! その真相は“とんだ見当違いの勘違い”なわけですが、その深読み間違いがミーアにとってことごとく好転してくれるものだから、この物語は面白過ぎてやめられない。
特に今回は、帝国に虐げられ続けて来た農業国の王との交渉の真っ只中だったので、ひとつ選択を間違えば破滅へとまっしぐらな展開もあり得たわけですよ。
そうならなかったのは、ルードヴィッヒの奇跡の深読みもありましたが、何よりミーアがこれまで(偶然の連続で)築いて来た『信頼』が大きな影響となっていた事は間違いないですよね。
そこは“過程はどうあれ”ミーアの実績である事は揺るぎない事実で、事態が次々と好転して行く様子に思わず嬉しくなったりしました。