SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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ストレイト・ジャケット9 セキガンのアクマ~THE FIEND~

[著者:榊一郎/イラスト:藤城陽/富士見ファンタジア文庫]

 水面下で得体の知れない何かがうごめいているようで、レイオットも何となく雰囲気は感じているようで、それはロミリオら『資格者』達やその後ろ盾の『組織』が深く絡んでいて、ただその実態は未だ謎に満ちている……と言った所が現状でしょうか。

 どう考えてもかつての『事変』とやらの再現を狙っているとしか思えないんですが、その辺の資格者達の意図も未だ不透明なんですよねえ。前々から匂わせチラつかせな様子が続いてるので、そろそろ表面化してもいいようなものですが、そうなったらいよいよ物語も最終局面に突入という感じになって行くのかも知れません。

 今回はそれらは一旦横に置かれつつの、アルフレッドのレイオットへの執着の件にケリをつけるエピソードでした。おぞましさ増し増しで、ただアルフレッドの本質を見通すノーラが感じ取った影響で、酷く虚しく物悲しく思えてなりませんでした。レイオットの手で最期を迎えられた事が、アルフレッドにとっては救いとなれたのでしょうかね。