[著者:大黒尚人/原案・監修:賀東招二/イラスト:四季童子/富士見ファンタジア文庫]
日常パートが割と多め。でも、達哉はきっとそこから離れて行くんだろうなって予感を抱かされる雰囲気。
ただそれでも、この日常は多分戦場に赴くであろう達哉にとってかけがえのないものであり、きっといつか『必ず帰るべき場所』として描かれて欲しいな、なんて思ったりもしました。
達哉がAS操縦者としての適性を見出されて行くほどに日常からは切り離されてしまうだろうし、そうなってしまいそうな状況に戸惑いやら迷いやらを滲ませている様子が印象的だったかなと。
その辺りの適性を巡って、おそらくアデリーナは複雑な気持ちを抱いてるんでしょうけどね。そういう複雑な感情含みな人間関係の見せ方や展開が実に面白いなあって手応えでした。