[著者:大黒尚人/原案・監修:賀東招二/イラスト:四季童子/富士見ファンタジア文庫]
新生DOMSの立ち回りを難しくしている(ように見える)要因って、そもそも『戦争やってる当事者じゃない』からなのかなあと。
極端な話、当事者なら敵対する相手が明確な分だけ割り切った行動に出られる気もする。それが元々複雑に絡んだ思惑の中に横入りして作戦を遂行する形なので、成功を収めるにはそれぞれがより高度な技術を求められているように感じられるんですよね。
誰が味方で誰が敵か、どこまで踏み込んでどこで撤退するのか、などの見極めに関しては今回特に難しい局面だったように思いました。色々な条件が重なって、止む無しとは言え事実上の完全敗北。問題なのは、間接的な介入であるが故に“本当は一体誰に敗北を喫したのか”が曖昧な点、なのかも知れません。