[著者:三上延/イラスト:越島はぐ/メディアワークス文庫]
母・智恵子の栞子さんへの最終試験、みたいな感じ? だったかなあ。底が知れないので本心を読む事なんで到底出来ないわけですが、栞子さんの本の目利き力を成長させたい、みたいな思惑はあったような気もする。
そうだとは絶対に悟らせない人だけど、母親としてなのか同類としてなのか、結果的に栞子さんの背中を押していたような形にはなっていたように思う(ひどく屈折した形ではあるけれど)。
あと、智恵子は大輔の能力の見極めも目的にしていたようにも見えた。栞子さんに相応しいかどうか、みたいな点で試していたのかどうか。何にせよ見込みや関心がないならここまで大輔に接触する事もなかったわけで、そう言った意味では栞子さんを支える底力に期待していた所はあったのかなと。