[著者:三上延/イラスト:越島はぐ/メディアワークス文庫]
栞子さんと大輔の娘の扉子が新シリーズの主人公かと思ってたのだけど、今の6歳時点ではマスコット的存在のような印象だったかな?
幼いながら無類の本好きなのは、栞子さんと智恵子とその上の代の血を見事に受け継いでいる。もっとも、本を通じて人の心の内を見抜く事に関してはまだまだ発展途上のようで。まあ6歳でそんな卓越したものを身に付けていたら恐いか。
それでも時折無意識にか、本に関して鋭い指摘を垣間見せたりしているんですよねえ。さすがに6歳では本に関して底知れない脅威は感じられないものの、案外将来的には母や祖母に匹敵するかそれ以上の見抜きが扉子に備わったりするのかも? 同時に危うさも抱える事になりそうですが、まだ現時点ではどうなるか分からない。