SIDE ONE ~ラノベの感想を日々書き連ねる~

ラノベの感想を日々書き連ねるブログ

君は初恋の人、の娘

[著者:機村械人/イラスト:いちかわはる/GA文庫]

 幼少期に好きだった幼馴染みの女の子への初恋は、告白する事も叶わないまま実らず終わる。それから十数年後、その『初恋の人』の娘と偶然出逢って、運命的な恋愛話に発展して行く……と言う展開。

 とりあえず、『初恋の人の娘』ことルナの言動が、どうにも気に食わなくて「うーん」て感じでした。だって、一悟に「困らせないし迷惑かけない」とか言っておきながら、めちゃくちゃ困らせて迷惑かけてるじゃねえか! ってなってしまったから。

 社会的、倫理的に恋人関係で付き合うのはアウトだよ、って一悟が親身に諭してるのに、全然聞きやしねえんだもんこの子。ルナの自己中行為で、一悟の仕事にも私生活にも悪影響を与えてるし。しかも『悪気がない』所が最大の問題なんですよねえ。

 まあ終盤でルナの境遇を聞いて、多少は理解出来る部分も見られたんですけど。このまま考えなしに、複雑な心境を抱えてしまっている一悟を振り回すようじゃ、ちょっとこの先ついて行けないかなあ。

86―エイティシックス―Ep.10 ―フラグメンタル・ネオテニー―

[著者:安里アサト/イラスト:しらび/電撃文庫]★

 シンの『今』を形成した、起源からの『過去』を辿って行く短編集。共和国のエイティシックス時代を振り返ると言う事は……と、まあ大体の雰囲気は予想出来てたので覚悟もキマってたわけですが。

 予想通りに相変わらずの胸クソ状況・展開で、結局各エピソードに触れる度に「うぎゃあ!」と心の中が暴れまくってました。ただ、現時点では未来に『救いがある』と知っているので、なんかもう色々と複雑な気持ちでぐちゃぐちゃになったりもしました。特に救われなかった人たちと、救えなかったシンを目の当たりにしてしまうと。どうしてもね。

 そんな中、ファイドのエピソードはちょっとした癒しみたいな感じで。これって、新事実でしょうかね? シンとファイドの関係性に、強い運命的なものを感じましたね。意外性では今回で一番、個人的にはメインの過去話よりも更に印象に残りました。

既刊感想:

虚ろなるレガリア Corpse Reviver

[著者:三雲岳斗/イラスト:深遊/電撃文庫]

 日本に突如隕石群落下→謎の凶悪獣群が出現→それを『日本が生み出した』と決め付けられ世界中から武力介入を受け→日本人大量虐殺→日本国土と日本人のほとんどが壊滅状態→数年経って荒廃した日本が物語のスタート地点。……改めて書き出すと、思ってた以上に「これは酷い……」状態ですなあ。

 主人公のヤヒロは、『とある事情』で『不死身』の肉体を得た、ごく少数の日本人の生存者。ただ、理不尽に不死身を背負わされてしまった状況なので、望まずに色々複雑な事情も抱え込まされているんですよね。この辺はまだ謎も多く、今後話が進むに連れて明かされて行く事を楽しみにしたいですね。

 あとは、初回の手応えから。長期展開を想定して、かなり設定を丁寧かつ奥深く練られているなあと思いました。本当にね、今回だけでもまだ壮大な物語の『序章』って感じで。これからどんどん盛り上げて広げて行ってくれる事に期待したいですね。

佐々木とピーちゃん3 異世界ファンタジーなら異能バトルも魔法少女もデスゲームも敵ではありません ~と考えていたら、雲行きが怪しくなってきました~

[著者:ぶんころり/イラスト:カントク/MF文庫J]

 異世界への完全移住、佐々木は前向きに検討した方がいいんじゃねえかなあ。ほら、あっちは地位も名誉も安泰だし、商売も順調だし、関係者からの絶大な信頼も築き上げているわけだし。いや、現代の佐々木に襲い掛かる問題が山積み状態で、しかもどれもこれも全然解決しそうにないもんだからね。

 まあ佐々木は佐々木で伏せている秘密も色々あるので、潔白と言うわけではないんですけど。抱えてる秘密よりも、襲われる問題の理不尽さの方が大きいと言うか。『天使と悪魔の代理戦争』だの『魔法少女の襲来』だの。そりゃ無関係な状態から巻き込まれてしまったら、説明を求めたくもなりますよ。

 あとは、佐々木の隣人女子中学生のヤバさがいよいよ本領発揮。ストーカー気質の変態性癖は、作中で一番のヤバさだと思う。「佐々木逃げて!」って思わず言いたくなる。徐々に関係性が増して来てるけど、佐々木の貞操はどうなるでしょうねえ。

既刊感想:

佐々木とピーちゃん2 異世界の魔法で現代の異能バトルを無双していたら、魔法少女に喧嘩を売られました ~まさかデスゲームにも参戦するのですか?~

[著者:ぶんころり/イラスト:カントク/MF文庫J]

 佐々木は誤魔化し方やすっとぼけ方が上手いよなあ、と心底思わされました。内心酷く焦りつつも、表情や態度には全然出さずにやり過ごし避けている。しかもそれを、なるべく目立たす注目を浴びないよう、地味にこなしている所が凄いんですよねえ。

 逆に言うと、次から次へと色んな面倒事や騒動にめちゃくちゃぶち当たっているはずなのに、表向き平然とした表情と態度だから全然大変に見えないと言うね。本当に、見た目は冴えない中年おじさんなのに、ナメてかかると痛い目を見る。時折感じさせる『妙な凄味』がいい味出しているんですよね。

 そんな佐々木の立ち回りの巧みさが際立つ中にも、問題や謎は次々と溢れ出て来る。個人的に特に気になってるのが、『現世と異世界との時差に変化が表れている』事。ピーちゃんも注意を向けているので、ここはちょっと意識してしまいます。まだ原因は分からないんですけど、何となく良い方向に行きそうにはない感じなので、不安はありますよね。

既刊感想: