どうも年内一杯読書感想更新出来そうにないので（現在読了冊数０なので）、今年はこれにてお終い。なんか９月以降は浮き沈みの激しい読書生活で歯痒かった……。正月は読書時間も取れそうなので、出来れば明日からでもぼちぼち感想書き再開したいなぁ。

[著者：清野静／イラスト：古夏からす／角川スニーカー文庫］★★ リンネの『時砕き』としての活動はとりあえず一休み。リンネや久高にとっては何気なくも貴重でかけがえのない、大切な日常風景を描いた珠玉の短編集。 元々長編展開も好きなんだけど、こっちは…

[著者：林トモアキ／イラスト：ともぞ／角川スニーカー文庫］★★ マヒロの真意は得体も底も知れず、ってとこか。帝国介入によって混戦模様を呈した商業都市での紋章争奪も、終わってみれば巧みな言葉回しと知略に長けたマヒロ王子の独壇場。馬鹿丸出しな行為…

[著者：小太刀右京／イラスト：江端里沙・高橋裕一・門之園恵美・青木ハヤト／角川スニーカー文庫］★★ 同名アニメのノベライズ２巻目。この辺からアニメは未視聴なんで、比較しながら読む事は出来なかったなぁ。どの辺りに相違点があるのか見極められなかっ…

[原作・イラスト：美水かがみ／著者：竹井10日／角川スニーカー文庫］ 小説版シリーズ３巻目。とにかく思いつくままテキトーに童話の世界を並べ立ててごちゃまぜにして、その中にらき☆すたキャラ達を放り込んでみました的なノリ。今回は何の切っ掛けも脈絡も…

[原作・イラスト：美水かがみ／著者：竹井10日／角川スニーカー文庫］★ 小説版シリーズ２巻目。らき☆すたキャラ達にオンラインゲームやらせたらこうなっちゃいました〜、的なノリのエピソード。細かいとこに一々ツッコミ入れてたらきりがないしょーもない騒…

[著者：上栖綴人／イラスト：トモセシュンサク／ＨＪ文庫］★★ やはり設定的にはイロモノネタとしか思えないんだけど、実際蓋を開けてみると至って真っ当なストーリー展開だったり、場合によってはシリアスに傾いてたりするんだもんなぁ。その見た目と中身の…

[著者：今野緒雪／イラスト：ひびき玲音／コバルト文庫］★★ シリーズ第32巻。卒業式前日の様々な風景。バトンタッチするかの如く、次々と視点が入れ代わって行く展開。一人当たりが描かれるシーンの分量はいつもより少な目だと思うんだけど、ページ数も控え…

[著者：田代裕彦／イラスト：土肥ユウスケ／ファミ通文庫］★ なんという富士ミスクオリティ。どんな内容であっても、気が付けばミステリ要素主体になってる辺り、ホントミステリ仕立てにするのが好きだねぇ……と同著過去作品に触れて来た身としては思ったりと…

[著者：大原信弥／イラスト：山本和枝／ファミ通文庫］★ 舞台が古代中国風なファンタジー（ファミ通文庫でイラストが山本和枝さんだから、某メーカー作品を一般向けにアレンジしたノベライズかと思ってた）。著者イメージ的には主に三国志とか水滸伝だそうな…

[著者：赤井紅介／イラスト：椋本夏夜／スーパーダッシュ文庫］★ 今回、本編の事より先に触れておきたいなーと思ったのは、真面目な本編語りに興味深い点が幾つか潜んでいたあとがきの部分。物語の方向性や行く末みたいなもんがぎゅっと凝縮されていたような…

[著者：岡崎裕信／イラスト：成瀬裕司／スーパーダッシュ文庫］★ “僕は悪魔だ”……この台詞に度々翻弄させられてしまった。逢司が自嘲と自戒を込めて連呼している悪魔とは？ 逢司自身が人外の悪魔であるという意味なのか？ それとも何らかの比喩表現として用い…

[著者：弥生翔太／イラスト：藤真拓哉／スーパーダッシュ文庫］★ 第７回スーパーダッシュ小説新人賞『佳作』受賞作。 中二病全開。う〜ん……でもこれが歳相応の思考であり症状であると捉えてみれば、辛うじて「こういうもんなのかもねぇ」と見れなくもなかっ…

[著者：滝川廉治／イラスト：toi8／スーパーダッシュ文庫］★★ 第７回スーパーダッシュ小説新人賞『佳作』受賞作。 このエピソードだけでは物足りねぇ。周囲の人達に『超人間』と呼ばれ畏怖される、岩村陽春という男の『超人間』成分が圧倒的に足りねぇぜ。岩…

[著者：しなな泰之／イラスト：柏餅よもぎ／スーパーダッシュ文庫］★ 第７回スーパーダッシュ小説新人賞『佳作』受賞作。 主張したい事は受け取った。つまり……男は誰しも服の中に獰猛な獣を隠しつつ、来る時に備えて飼い慣らしているって事だろう！（なんか…

[著者：三浦勇雄／イラスト：屡那／ＭＦ文庫Ｊ］★★ て、てめぇシーグフリード！ セシリーに何しやがるコノヤロウ！ ……とか、そのあまりの手付きの嫌らしさに思わず激昂しちゃったぜ。とは言え、陰湿で忌々しい性格にムカツキはするものの、一方でシーグフリ…

[著者：平坂読／イラスト：よう太／ＭＦ文庫Ｊ］★★★ なんかもうちょっと読み進める度に思わず「うんうん」とか「だよねー」とか、一々頷きながら共感してしまう要素が多過ぎるわ。ライトノベル関連の元ネタもあちこちに散りばめられていて、それを慎重に探り…

[著者：伊都工平／イラスト：ミヤスリサ／ＭＦ文庫Ｊ］★ 普通、お世話になるアパートの管理人さんの部屋に甲冑着た外人やらガイコツ姿の人外やらが居たら、速攻で逃げるとか、自分の視力を疑って現実逃避するとか、そういう行動取るんじゃないのか!? こ、こ…

[著者：阿智太郎／イラスト：x6suke／ＭＦ文庫Ｊ］★★ 奇跡中の奇跡中の奇跡中の奇跡……って、んな大袈裟な〜、とか思ってたら大袈裟でも何でもなく的確な表現だった。まあ起こった事に対しては、「どんな奇跡だよそれ!?」とかツッコミ入れたくなったけど。 と…

[著者：森田季節／イラスト：文倉十／ＭＦ文庫Ｊ］★★ 第４回ＭＦ文庫Ｊライトノベル新人賞『優秀賞』受賞作。 不可思議で奇妙で、どちらかと言えば良い意味で掴み所が曖昧なお話（あえて知りたい事を曖昧にぼかして明確に掴ませないような描き方、かな？）。…

[著者：新井輝／イラスト：さっち／富士見ミステリー文庫］★★ シーナ＆バケッツの終幕。日奈の１３階退出。これらを皮切りに、健一にとっての何らかの終局点が徐々に迫りつつあるような、そんな感触。まだ明確な形にはなってないんだけど、じわりじわりと健…

[著者：葉山透／イラスト：ひだかなみ／一迅社文庫アイリス］★★ 新装版第２巻。伝説の種族と古代遺跡と宝物に仕掛けられた謎に腕利きハンター・ルークが挑む。基盤はファンタジーながら、物語に深く踏み込んだ部分でミステリ要素を強く意識した描き方してる…

[著者：浅井ラボ／イラスト：宮城／ガガガ文庫］★★ 結局の所……ガユスもギギナもジヴもウォルロットもエリダナ咒式士達も＜古き巨人＞達も憂国騎士団もギャリーもダリオネートもペディオンもピエゾ連邦共和国も、今回の一連の事件に直接的に関わった殆どの者…

[著者：浅井ラボ／イラスト：宮城／ガガガ文庫］★★ 前巻までの角川スニーカー版リメイクではなく、ガガガ版完全新作書き下ろし長編。とりあえず……だ、だめぇー！ じ、ジヴ、それ以上ウォルロットに深入りしちゃだめぇー！ ってな心境だったわ。もう寝取られ…

[著者：陸凡鳥／イラスト：甘塩コメコ／ガガガ文庫］★ 第２回小学館ライトノベル大賞『佳作』受賞作。 九重白雪が考案した“プログラムシステム”を描き切る為だけに費やされた一冊。とにかく物語の最重要点を読み手側に理解させようと全力を注ぎ込んで描かれ…

[著者：一柳凪／イラスト：ヤス／ガガガ文庫］★ 前巻の予告通りに夏のバカンス篇。で、案の定本筋の物語がサッパリ進んでくれなかった。元々葛城悠久の意志や思考が非常に抽象的かつ曖昧で把握し難く描かれているもんだから、彼が研究対象としている『蝕能』…

[著者：葛西伸哉／イラスト：得能正太郎／ＧＡ文庫］★★ 得体の知れない『楽園』を渇望し、たった“５枠”の生き残りを賭けて参加者達が殺し合いを続けるサバイバルゲーム。ゲームの仕掛け、進行展開、多数のキャラクターの書き分け、次第に追い詰められてゆく…

[著者：杉井光／イラスト：赤人／ＧＡ文庫］★★ バケモノ＋ラノベ＋作家で“ばけらの”。各主要登場元ネタ作家さん方のブログは割とよく拝見しているので、内輪のネタだったり内輪の雰囲気だったりとかは、何となく把握出来ていた……ような気もする。 一体何処ま…

[著者：木野鋼一／イラスト：シコルスキー／ＧＡ文庫］★ 読んだのそんな前じゃない筈なのに前巻の内容全然覚えてねぇ。そんな記憶もおぼろげなプロローグとキャラ紹介のみで終わっていたらしい前巻よりは、ストーリー展開とキャラクター達がしっかり回り出し…

[著者：神野オキナ／イラスト：深山和香／ＧＡ文庫］★ 注目してた三角関係はアテが外れ気味。ジリオラが一番心中複雑っぽいけど、今の所サツキとは共闘関係の戦友みたいな感じが一番しっくり来るのかなぁ？ 今回は何故か敵方タイハン国のクーデターがメイン…