前略、殺し屋カフェで働くことになりました。

[著者:竹内佑/イラスト:イセ川ヤスタカ/ガガガ文庫]★★

 迅太のように、何も事情を知らない者がうっかり
迷い込んで足を踏み入れてしまった場合、そこが隠
れ家カフェのように見えるのかも知れない。だから
いきなり殺すだの始末だの物騒な事言われても、な
かなかこう迅太に迫る身の危機的な実感を持つ事が
出来ない。強面マスター四日市以外、殺しに手を染
めているようには到底思えない女の子ばかりだし。
 そんな具合なので、たとえ実際に殺伐としたヤバ
そうな空気に満ちていたとしても、その中で迅太の
命の猶予が一週間と強制決定されたとしても、後半
色々分かるまでは「本当にこの娘達が殺しを請け負
うの?」って感じで。その辺りの殺るの? 殺らな
いの? の不確かな緊張感が印象に残りました。