[著者:浜口倫太郎/ディスカヴァー・トゥエンティワン]
どこか児童文学的な表現描写のように感じられたお話。とは言え、大人が読んでも存分に堪能出来る仕上がりになっていると思います。
船の沈没事故で死に瀕した母親から、生まれたばかりの娘ナミを託された『超巨大クジラ』のジマ。クジラのジマと人間のナミとの異種族間同士の交流と生活。
ジマとクジラの群れの生存を賭けた天敵シャチとの緊迫に満ちた戦い。そして難局を乗り越えた先に待っていたナミのジマとの別離……などなど、分かり易い内容ながらも見どころも面白さも満載でした。