[著者:葉真中顕/光文社]
高齢化社会、在宅介護、介護業界の闇、高齢者の貧富格差、などなど。フィクションと注釈を入れられたとしても、どうしても現実社会のリアルと重なる部分で「これはノンフィクションか?」とつい思わされてしまいました。
読んでいても、やはり創造の物語の中だけの出来事とはどうしても割り切り難くて、大体の結末は初期段階で何となく察せられるものの、残され突き付けられたものはやるせなく救いようがなく。
じゃあどうすればよかったのかと考えてみても、結局『真犯人が手を染めた犯罪方法』以外に救われる道を思い浮かべる事は出来ませんでした。