[著者:竹岡葉月/イラスト:よう太/富士見ファンタジア文庫]★★
役割入れ替えた舞姫&雪国の双子姉弟を含め、誰かへ向けた一方通行な想いは胡蝶の宮(典子)も蜜も皆それぞれに抱えていそうなんだけど、その中で何処にも“外見も中身も本当の男女関係な両想い”ってやつが見当たらない。興味深い所でもあり、複雑な所でもあり、難儀な所でもあり……いや、正直ここまで変にこじれるとは思ってなかったなぁ。
蜜の本心がハッキリした今、外見上の問題を無視すれば、雪国(女装ヴァージョン)と蜜は両想いなんだけど、雪国(男ヴァージョン)の心情としては「それじゃダメなんだよ!」になるだろうな。一方で舞姫の本心が何処に向いてんのかもよく分からんし、更に個々の想いが混迷して行きそうな予感。
既刊感想:1
Sh@pple(2)
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竹岡葉月 富士見書房 2008年06月