[著者:北山大詩/イラスト:尾崎弘宜/富士見ファンタジア文庫]★
「私……お兄のこと……」の先は何て言いたかったんだよう。肝心の所で思わせ振りな寸止めテクニックを使用するなんて酷いよ棗ちゃん。一部戻らない誠人の記憶如何によっては、“実妹と思ってたら本当は義妹だった”マジックが炸裂する可能性も無きにしも非ずだけど、現状明るみに出ている事掻き集めてみても誠人と棗は血の繋がった兄妹に違いないんだよなぁ。そう考えると「……好き」とは違う事を言いたそうな雰囲気だったか? まあ正ヒロインの座は譲らずな棗の奮闘ぶりが光ってたかな。
誠人の記憶、裏側が真っ黒な教会の実体、正体暴かれたジャックの言動、兄妹の両親殺害の謎……などなど、まだまだ誠人が追うべき要素は多いね。
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