[著者:青田八葉/イラスト:連/角川スニーカー文庫]★★★
第14回スニーカー大賞『優秀賞』受賞作。
状況が状況なだけに、さすがにこの“本命を選び切れない”隆の詰めの甘さばかりは、「優柔不断!」だの「ヘタレ!」だのとは罵れないよな。確かに願ったのは隆自身だとしても、その後の事は完全に偶然のとばっちりに巻き込まれたようなもんだし。それでも、ちゃんと自分なりの答えを出そうと、犬養にもまかみにも必死になって真剣に向き合っていたから、その辺りが凄く好感度高かったかなぁと。
まああまり決断を躊躇ってると好感度は下がる一方だろうけど……この設定だと幾らでも先延ばし要素を増やせそうなんで、ちと不安もあるかな?