
- 作者: 松村涼哉,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2016/02/10
- メディア: 文庫
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第22回電撃小説大賞『大賞』受賞作。 拓がこちらに向けていた一人語り。その本音の部 分を、彼が生きる世界の側へ向けて、洗いざらいぶ ちまけて吐き出す事が出来ていたら? そんなのは もしもの話になってしまいますが。何も変わらない、 と言う事にはなり得なかった。きっと、これとは違 う場所へ進む事が出来ていただろうと思います。 もっとも、その本音を外へ吐き出す行為が拓には 実行不可能だったたからこその、そこから生まれた 物語なんでしょうけどね。物語の中とは言え、学校 社会にえらい難儀な教育制度を導入したものだと。 このせいばかりとは言えませんが、要因になってい るのは確かで。破壊か維持かの論争が生徒内で起こ ってくれれば良かったのに、と思ったものでした。