無法の弁護人 (2) 正しい警察との最低な戦い方 (Novel 0)
- 作者: 師走トオル,toi8
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/06/15
- メディア: 文庫
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阿武隈が関わる裁判で、一番大変なのは本多で も検察側でも裁判官でもなく、実は裁判員の皆さ んなのではないだろうかと。被告人に対する心証 が、検察側の証人発言で有罪に振り切れたかと思 えば、弁護側の阿武隈の巧みな話術で今度は一転 して無罪へ一気に傾いたり。そう言った攻防が面 白くもあるのですが、勿論これはフィクションと 念頭に置いて、阿武隈が活き活きと躍動する裁判 には関わりたくねぇ……ってのが裁判員視点から 見た印象ですね。それで胃が痛くなりましたよ。 ほぼ逆転不可能からの鮮やかで見事な逆転劇は、 相変わらずの面白さでした。今度は助手に徹して いた本多が主導の展開とかも見てみたいですね。 既刊感想:1