魔王は服の着方がわからない2

[著者:長岡マキ子/企画協力・監修:MB/イラスト:U35/富士見ファンタジア文庫]★★

魔王は服の着方がわからない2 (ファンタジア文庫)

魔王は服の着方がわからない2 (ファンタジア文庫)

 ファッションコーディネートの要素に偏り過ぎる
と、どうしてもストーリー展開の方が大雑把になっ
てしまう問題を抱えてしまいますね。ユニクロ、G
U、手頃でよく利用するので前巻同様に成る程と思
う所があり、実生活で参考になる事も多いです。
 ただ、ファッションの話に引き込まれるほど、物
語における異世界魔王設定だとか三角関係の恋愛だ
とか、そう言った要素に物足りなさを感じてしまう
もどかしさがあります。何よりもファッション語り
が最優先で最前に来てしまう為、他があっさりに感
じてしまうのも仕方のない所なのかも知れません。
 逆にすると今度はファッションの話が薄まりそう
ですし、挑戦的な意欲作ながら両立は難しいなと。

既刊感想:

誰が為にケモノは生きたいといった

[著者:榊一郎/イラスト:ニリツ/富士見ファンタジア文庫]★★

 そもそも発端である上官殺しの罪自体が、イオリ
を『棄界』へ強制的に送り込む為に仕組まれた冤罪
のような。真相は定かではありませんが、何故イオ
リに逃げ道を塞ぐような命令が課せられたのか、そ
の辺りはいずれ明らかになって行くのでしょうね。
 何せまだ棄界に落とされたばかりだし、イオリ自
身がその事についてあえて触れようとしない素振り
を見せてますから。今の所は上の世界と交信手段も
なさそうで、物語の中でイオリと彼をけしかけた人
物が再び交わりを見せるのはまだまだ先の事になり
そうですけど。とりあえず未だ謎の多いタビタの存
在や、イオリの他に送り込まれた存在の痕跡など、
気になる所に注目しつつ続きを追ってみたいです。

スキだらけの女教師と異端生徒 ―斬影桜花―

[著者:亜逸/イラスト:はる雪/富士見ファンタジア文庫]★★

 あまりにも優人が欲望丸出しでおっぱいおっぱい
言ってるもんで、生徒と先生の禁断の(とか言いつ
つも実際には規制がゆるゆるガバガバな)、極めて
軽いノリの年の差ラブコメかと思っていました。
 しかし優人が結々の身体にそそられて戯れていた
前半と比べて、中盤以降がらりと雰囲気が様変わり
して、良い意味で予想を裏切られた感じでしたね。
 今回の首謀者は誰なのかとか、その首謀者を操っ
ていた暗躍者は誰なのかとか、最後まで辿れば分か
るような流れだったので、もやもやと気になってい
た要素も解消されて次の展開に臨めそうです。結々
の事を考えると到底明るい気分になれそうもないの
ですが、その辺は優人の支えと奮起に期待ですね。

アサシンズプライドSecret Garden

[著者:天城ケイ/イラスト:ニノモトニノ富士見ファンタジア文庫]★★★

 男子禁制、と言うかクーファ禁制? みたいな雰
囲気で繰り広げられる、4人娘を中心とした女の子
達の秘密満載な短編集。女の子同士のいちゃいちゃ
は本編でもよく挿入されていましたが、サブタイト
ルに相応しく、それに特化したような内容でした。
 メリダエリーゼ、ミュール、サラシャ、それぞ
れの性格や特徴を活かしたエピソードで、皆に主役
を担う回があり、偏りなく見せ場が盛り込まれてい
た辺りがとても良かったですね。どれが好みかはそ
れこそ贔屓の女の子次第って感じで。あまり底を見
せないミュールの素が見られた3話目、脇役達の存
在感が光っていた5話目、そして4人とは違う特別
な存在感だったロゼの7話目が特に印象的でした。

既刊感想:

始まりの魔法使い3 文字の時代

[著者:石之宮カント/イラスト:ファルまろ/富士見ファンタジア文庫]★★

始まりの魔法使い3 文字の時代 (ファンタジア文庫)

始まりの魔法使い3 文字の時代 (ファンタジア文庫)

 長命と、膨大な時の流れと言うものが、巻を重ね
るに連れてじわりじわりと身を抉るように効いて来
るこの感触。まだ『私』と周囲の足並みが揃ってい
た最初の頃は、“取り残される”感覚がそれ程でも
無かったような気もするのですが、年代が進んで行
くに連れて加速度的に先立たれる辛さが増している
と思わされました。勿論、どの年代でも傍に長命種
は在るのですが、この世界での常識が容易く覆され
る所を、今回彼女を通じて目の当たりにしてしまっ
たので、今後誰がどうなるか分からないですよね。
 しかし残されていた痕跡とアイの転生の件は結局
有耶無耶で、リンの扱いについてもこれからどうな
るのか。気になる事が残ってしまった感じでした。

既刊感想: