SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

アマテラスの暗号

[著者:伊勢谷武/廣済堂出版]

 「興味が薄くて必要な知識も乏しいジャンルに触れたらどう感じるだろうか?」みたいな気持ちで手にとって読んみました。興味の有無はさておき、知識がない所で結局はちんぷんかんぷんだったわけですが。

 ただそれでも、作中には想像以上の画像や家系図などの『資料』が膨大に盛り込まれていて、この辺りは知識も興味も薄い取っ付き難そうな初心者素人に対する配慮も含まれていたのかなあ、なんて思ったりもしました(当然ながら本来の目的は作中での仮説検証の補強材料なのでしょうけどね)。

 その懇切丁寧な解説のお陰か、「何も分からなかった」スタートから「何となく理解した気になれた」ゴールに辿り着けた実感は得られました。

 小説の物語と言うよりは、『アマテラスの真相を紐解く歴史書』みたいな様相で、『日本神話とイスラエルとユダヤ民族』の関連性の考察などは、分からないながらも面白く興味深く読めたかなと思いました。